自主ゼミの組み方や取り組み方とかとかとか

質問箱でよく質問を受けるのでここでまとめておきます。

※あくまでもR2.11.9時点での私の考え方です。これ以外のやり方もありますし、自分に合った方法だけ抽出してください。

 

 

 

1.そもそも自主ゼミとは何なのか

そもそも自主ゼミとは何なのでしょうか。簡単に言ってしまうと、共通の目的を持った人たちで集まって一緒に勉強しましょうというものです。

学部だったり、予備校だったり、ローだったりでよく見かけますね。一番メジャーなのはやはり司法試験対策だったり、定期試験対策のものでしょうか。

 

 2.自主ゼミの組み方

自主ゼミの組み方ですが、自主ゼミは自分と同じくらいのレベル(若しくは少し上くらいの人)と組むのが最も理想的だといえます。自主ゼミのやり方にもよるのですが、各自起案してきて、添削をし意見をぶつけ合う場合に、自分より実力が上すぎる人は何を言っているかわからない、指摘が高度すぎるといった弊害があるからです。

なお、実力が自分より上の人と組む場合、その人にとっては自分より実力が下の人と組むことになりますが、そこは科目間での得手不得手を上手く組み合わせてバランスをとるのが良いと思います。

事実、私は春学期の自主ゼミは刑事系と民事系の2つに参加していました(民事系は苦手である一方、刑事系は得意だった)。その結果、民事系については自分の弱点と上手く向き合うことができ、刑事系についてはより理解を深めたり、勘違いしていた知識を修正することができました。

問題は人探しなのですが、話していて論文のスタンスが似ている、知識面での優劣がそこまでない人を探しましょう。これくらいであれば普段の会話(勉強法とか講義の話)で探ることができます。

人数としては、2~3人程度が良いと思います。題材にもよりますが4人以上だと、添削しづらく意見を言えない人が出てくるためです(特に今のご時世だとZoomでやることになり、双方向で話せない弊害もある)。

 

 

ここからは秋学期で私が実際に組んでいる自主ゼミの話になります。

自主ゼミは全部で3つ組んでおり、1つ目は予備試験対対策ゼミ(今は暫定的に中間試験対策に移行)、2つ目はロープラ民訴ゼミ、3つ目は事例研究行政法ゼミです。どれも週1以上での開催です。

①予備試験対策ゼミについては、定期的に(予備レベルでの)フル答案がしたいなぁと思ったのと、自分にない煌めくセンスを持つ人と組みたかったから組ませてもらいました。そのおかげか、憲法の理解がかなり進んだように感じます。

②ロープラ民訴ゼミに関しては、その名の通りロープラ民訴の起案をするゼミです。これが一番辛い…ですが、司法試験対策上避けては通れないので頑張ってます。

③事例研究行政法ゼミも②と同様です。かなりの良書なので独学でもいけそうですが、やはり書いたものを誰かに読んでもらうのは大事なんだなぁと、このゼミで痛感しました。

 

 3.自主ゼミの取り組み方

人が決まったら題材と目的を決めましょう(これは順不同)。

何を扱ってもいいですが、手始めに定期試験対策から始めるのがおすすめです。私も最初は定期試験対策ゼミで要領をつかみました。

題材を決めたら、起案する頻度や締め切り、いつまでに添削するか、いつZoomで意見をぶつけるかを決めます。週1以上でやるのがおすすめですが、その辺はゼミメンの予定にも配慮して決めると良いです。

他人の答案を読む機会はなかなかないので、がっつり読み込むのも良いです。ここの表現はあの判例を意識してるのか!とか、この規範のあてはめはこうするのか!みたいな新たな発見があります。他人の答案を読んでいると、ソクラテスメソッドについても思いを馳せることがあります(どう考えたのか、この考え方を基にするとどういう結論になるのか、それは妥当なのか等。

 

 4.目的と解散

形あるものはいずれなくなる、という言葉のとおり、自主ゼミも目的を達成したら解散することになります(もちろん、次の目的を設定して存続することも可能)。

 

定期試験対策ゼミであれば、期末が終われば一旦は解散になるでしょうし、ロープラ等も一通り終われば解散することになると思います。

なお、目的未達成のまま解散することもあります。

例えば、自主ゼミを組んでみたものの、思ったように伸びなかった、やり方が肌に合わない等の理由があります。

その場合も、早めに伝えるのが良いと思います。素直に話してもいいですし、予備校の答練が大変で~とか言えば角は立ちません(それくらいの配慮はしよう)。