-2020.9.19のメモ

アマゾンでのやらせ投稿/Black Lives Matter/オンラインゲームでのチートツールの使用・販売について/hardgainer について/漁業権/銃刀法

 

アマゾンで「星一つ」やらせ投稿 依頼者に異例の刑事罰:朝日新聞デジタル

・大手通販サイト・アマゾンが扱う商品のレビュー(評価)欄にわざと悪い内容を書かせ、競合他社の信用を傷つけたとして、福岡簡裁が信用毀損(きそん)罪で、別の会社の男性役員に罰金20万円の略式命令を出したことがわかった。電子商取引の専門家によると、こうした「やらせレビュー」の実行者を特定するのは難しく、刑事罰に至るのは異例という。

 

・低評価の裏に「やらせ請負仲介サイト」

 

・略式命令などによると、男性役員(25)は福岡市内で健康食品・器具の通販会社を経営。仕事仲介サイトで商品レビューの仕事を募集した際に応募した福岡県内の40代女性に対し、2018年1月、500円を支払い、福岡市の別の健康食品販売会社がアマゾンで扱うサプリメントに低評価のレビューをつけさせ、信用を傷つけた。

 

・女性は商品を使ったことがないのに「一粒が大きくて飲みにくかった」などと書き、5段階評価で最低の「星一つ」とした。これを含め、低評価レビューが1週間で2商品に9件ほど続いたため、不審に思った販売元の男性社長(39)が投稿者名を検索したところ、やらせレビューの請負を含む仕事仲介サイトの登録者だったことがわかった。男性社長は女性と依頼主の男性役員を苦労の末特定し、18年5月に福岡県警に被害届を出した。

県警は昨年9月、福岡地検に信用毀損容疑で男性役員と女性を書類送検。今年4月に福岡区検が男性を同罪で略式起訴し、福岡簡裁が略式命令を出した。女性については地検が「諸般の事情を考慮した」として不起訴処分とした。

県警や検察に対し、女性は17年ごろ仕事仲介サイトに登録したと説明。月に2件ほどレビュー投稿の仕事を受け、1件200~600円の報酬を受け取っていたという。請負ったのは高評価をつける投稿ばかりで「低評価の投稿を依頼されたのは初めてだった」と供述した。

 

 

〇まぁ、普通に信用棄損だよねというお話。個人的には星5つについても規制してほしいが、こちらの場合は信用棄損罪の要件を満たさない(「人の信用を棄損」とはいえないため)ので、違う構成が出来ないものかと模索中。

〇レビューの依頼って結構高額なのかな?これだったら、高評価の依頼を請け負ってる人もそれなりにいそう。

 

 

Black Lives Matter

 

ブラック・ライヴズ・マター (: Black Lives Matter 通称: 「BLM[2]) は、アフリカ系アメリカ人に対する警察の残虐行為に抗議して、非暴力的な市民的不服従を唱えるアメリカ合衆国の組織的な運動である[3]

Wikipediaより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%BC 

 

〇日本ではあまりなじみがなかったものの、最近のアメリカの情勢(黒人の容疑者と警察官のアレ)を受けて日本でもしきりに報道されるようになってきたように感じる。

〇わりと簡単な英語だが、日本語訳が安定しない英語表現でもある。個人的には、黒人の命が大事、と訳すほうが現況を踏まえられているように思うが…。黒人の命”も”大事、という付加的な表現は諸々の理由で避けられている。

※ちなみに直訳は「黒人の命は大事」である

 

オンラインゲームでのチートツールの使用・販売について

「モンハン」でチート行為、容疑で大学生を逮捕 摘発は全国初 - 産経WEST

〇記事自体は2016年のもので、もう4年前のものだがきちんと追えてなかったのでここで書くことにする。私自身、MGO、CoD、マリカ8等々腐るほどオンラインゲームをやってきていてとても楽しんでいた。が、最近のAPEX、FallGuysあたりのゲームでは当たり前のようにチートが横行しており、特にランク制を導入しているゲームの一般プレイヤーにとっては悩みの種でもあった(FallGuysでは間違いなく勝てない。Apexでも九分九厘負ける)。

〇この2016年の事件では私電磁的記録不正作出・同供用罪で逮捕されているが、これは昨今のFPSで見られるチート(オートAIM、WallHuck等)とは異なり、ゲームのデータにアクセスし、キャラクター(ハンター)を強くするプログラム改変を不正に行うチート行為をしたことに起因する。

 

〇これって、著作権法の方はセーフなの?って思ったら、下記の事件があったので参照。

 

モンハン4Gデータ改ざん容疑 大阪の会社員を書類送検:朝日新聞デジタル

 

カプコンの人気ゲームソフト「モンスターハンター4G」のデータを改ざんしたとして、大阪府警は17日、大阪市住吉区の会社員の男(44)を著作権法違反(同一性保持権の侵害など)の疑いで書類送検し、発表した。インターネットオークションを通じて客を募り、約200万円を売り上げていたという。

阿倍野署によると、男は2015年8月~昨年1月、6本のニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター4G」をパソコンを使って改ざんし、カプコンなどの著作権を侵害した疑いがある。男はネットオークションで「真・最強セーブデータ」とうたう商品を出品。落札した6人から宅配でソフトを受け取ったうえで、ゲームのアイテムの能力やキャラクターの所持金が増えるようにして送り返していたという。

・男は「生活費が欲しかった」と容疑を認め、昨年6月までの約1年半でソフト250本分で、約200万円を売り上げたと説明しているという。男が昨年6月、データの改ざんをとがめる匿名のメールが届いて怖くなり、阿倍野署に相談したため、容疑が発覚したという。

 

著作権法には同一性保持権というものがある。これは、「著作者の意図に反して、内容を改変・切除、改題を行うことを禁止することができる」権利である。ちなみに、これとは対になる権利として翻案権というものがあるが、ここでは割愛。

〇要はチートツールの利用の有無にかかわらず、著作者の意図しない改変は、この同一性保持権に反することになる。

〇ってことは、昨今のオートAIMとかも同一性保持権に反するんじゃ…って思ったけど、よくわからない。

 

 

hardgainer について

〇どんだけ食べても太れない(太らない、ではなく)人のことをハードゲイナー(hardgainer)というらしい。対義語はeasygainer。

〇一見羨ましくもあるが、体重はその人の体力の指数だと思っているので、あまり痩せすぎるのも良くない。というかデメリットである。

〇全く関係ないけど、満腹なのにまだ食べさせようとしてくる人いるよね。あれ辛いよね。

 

 

漁業権について

〇この夏、魚釣りに行ってきた。その時に、「おぉ~ワカメじゃん!!」って感動してたら、固着のものは採らないようにとの指示があった。”そもそも海って皆のものじゃないの?何言ってんだこの人…”と思い、気になって調べることにした。ちなみにだが、釣りはとても楽しかった✨

水産庁/漁業権について:水産庁

 

水産庁のサイト参照、と言いたいが、あっさりすぎてよくわからなかったので備忘を兼ねてまとめておく。

〇漁業権は漁業法に定められており、漁業権というものを作ることで、特定の人が採りすぎないように漁場を守る役割を果たしている。漁業免許制度によって、漁師は一般人に禁止された漁ができるようになる、と同時に自主的な海の管理が義務付けられている。

〇漁業は3種類の類型が存在する。1)漁業権漁業、2)許可漁業、3)自主漁業である。簡単に言ってしまうと、1、2は漁師にしか認められていない。3は誰でもできる。こうなると、気になるのはどの水産物が1~3にあてはまるかである。

〇まず、泳ぐもの(お魚さん)は漁業権の対象とならない。調べてみて驚いたが、よく考えたら魚は自由に泳いでどっか行っちゃうしそこまで管理できないよね。つまり、漁業権の対象となるのは「固着の資源」となる。わかりやすいのは貝類である…が、全ての貝類が対象ではない模様(漁師の生活に直結するようなもの?アワビとかサザエとかが対象になっている)。ちなみに海藻類も固着の資源なのでダメ。この辺は各海区毎に異なるので、事前に調べておく必要がある。

〇我々一般人が釣りをする分には何ら問題ない…と言いたいが、さすがに釣りの態様による規制はある。簡単に言うと、地引網や水中銃、爆発物を使った漁は禁止されている(水中銃は海外ならOKのところもある)。

〇つまり、普通に魚釣りをする分にはOK。貝類、海藻類は基本的には採らないことを徹底していれば密漁にはならない。というのが、まとめになるのだが、そもそも海ってみんなn…という気持ちは変わらないので、密漁問題に移ることにする。

 

〇先の解説のとおり、一般人が漁師にしか許可されていない水産物を採ってしまうと「密漁」となる。密漁者は、漁業権侵害、各海区の漁業調整規則違反の罪に問われることになる。

※先述の爆発物等を用いた漁をした場合は水産資源保護法違反となる。

〇話を戻すと、固着の資源については漁師が稚貝を放流しているのがほとんどのようである。自然に任せていると採れる年と採れない年が出てきて生活が安定しないからである。そして、貝類の餌となる海藻類も漁師が1個1個植えている。つまり、漁場は菜園や果樹園のイメージに近い。そう考えると、他人の畑から勝手に野菜や果物を持っていったらダメ(窃盗罪)なのと同様に考えることができる。

〇意外だったのは、漁場はもはや人の手で管理しなければ維持できなくなっているという点である。水産資源の国だし、何とかなってるだろ位の認識だったが、調べてみて驚くことが多かった。川で魚を釣る時にお金払うのも納得がいった。ちなみに、川でサケを釣ってしまうと水産資源保護法違反になるため注意。

 

銃刀法

〇刃渡りが~、刀身が~等でよく聞く法律であるが、実際にはよくわかっていなかったので調べてみた。

 

刃物の話 警視庁

〇警視庁のサイトに綺麗にまとまっているので、要点だけ述べる。

〇まず、銃刀法の対象は刃物であり、刃物とは「その用法において人を殺傷する性能を有し、鋼又はこれと同程度の物理的性能(硬さ及び曲げに対する強さ)を有する材質でできている片刃又は両刃の器物で、刀剣類以外のもの」をいう。つまり、イメージとしては、ナイフやカッターである。

〇ここで、銃刀法22条を見てみる。

第二十二条 何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。ただし、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが八センチメートル以下のはさみ若しくは折りたたみ式のナイフ又はこれらの刃物以外の刃物で、政令で定める種類又は形状のものについては、この限りでない。

〇基本的には、刃帯の長さが6cmを越えなければセーフなようである。

もっとも、6cmを越えなくとも、軽犯罪法1条2号違反となる(おそれがある)。

 

第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者

〇あまり言いたくないが、点数稼ぎに使われてるんじゃ?と思うような事例もある。

〇十徳ナイフでやられたという報告もネットには転がっているので要注意。正当な理由がなければ持ち歩かないほうが良い。

〇おざなりなまとめ方なのでまた加筆する。

 

終わり。